エヴェレットが提唱した学説はコペンハーゲン解釈から「収束」を抜き、観測者にも量子力学を適用した物で、例えばシュレディンガー猫は、「死んでいる猫と生きている猫の重ね合わせ状態」と「確定した状態にある観測者」を別に考えるからパラドックスに思えるだけである。考えを宇宙全体に拡大すれば当然、外部に観測者はいないので永遠に重なり合っている。つまり「可能性の重ね合わせ」は収束によって消えてしまったわけでも、「他の世界」へ分離していったわけでもなく、客観的には「今この場所」に存在はするが、人間自身(及びいかなる情報処理システム)も、一つの相対状態に属するため「可能性全体」を認識することはできない。
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